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r-K戦略と少子化

一人焼肉しながらネットサーフィンしていたら、r-K戦略と少子化についての論に行き当たった。
なかなか面白いと思ったので備忘録。

r-K戦略の詳しいところはwikipediaを見るとして
r-K戦略説 - Wikipedia
簡単に言うとr戦略は多産-多死でK戦略は小産-小死というもの。
ここで多死は子育ての労力が少ない(or無い)、逆に小死は子育て労力大と同義。
少し考えれば、不安定な環境では多産-多死が、安定な環境では小産-小死が有利になることが納得できる。
人類はここ百年くらいの間にどんどん安定な=死ににくい・社会階層の移動が少ない社会になってきていて、これが少子化の原因という論。

ミクロな観点からは、年老いた自分の世話をする人を作ることが効用の増加に重要な戦略となる。
不安定な社会では世話をする人≒子供がいなくなる可能性が高く、さらに社会階層が流動的なためにある運のいい人間がお金を稼ぐことがある。
逆に安定な社会では、少数の子供に大きな労力をかけて自分の階層から落ちないことが大事になる。
このとき、もし自分の能力的・金銭的資産が少なく子供による世話が十分でない可能性が高ければ、
その資産を直接自分の世話に振り分けたほうが得になる。
子供を生んだ夫婦(=子供への投資に対する期待値が正)の出生率が2を超えることからも妥当性が伺える。

少子化と近代化に相関があることは直感として納得できるけど、
それを生存戦略から説明するというのはなかなか面白かった。